例によって、日曜日の夜に家を出ました。

首都高速6号線を走ります。
東京スカイツリーのすぐ下を走り抜けました。

同じく首都高速C1からは、東京タワーが見えました!

御殿場口・新5合目の第二駐車場に車を停めました。
意外と多くの車が停まっていました。
車中にて仮眠を取りました。


登山前の緊張感で、早くに目を覚ましてしまいましたので
そのまま登山の準備をしました。
AM02:52、御殿場ルートの登山口からスタートです。
気温は、18℃と低くはない気温でした。

10分ほどで、大石茶屋さんに着きました。
しかし、就寝中でしたので、このまま先へ進みます。

おっと、びっくり。
こんなに真っ暗なのに、登山者数を数えておられる人が居ました!
本当にご苦労さまです。

大石茶屋さんを出ると、そこから先は”砂の海”です。
私の他には、誰も居ません。。

やや早歩きで先を急ぎます。
遥か前方に2人の人影を発見しました。

AM04:00、新5合5勺の「次郎坊」に来ました。

今回はいつもよりも1時間早くスタートしましたので、
まだ夜明けには時間があります。
地平線もまだ薄暗いです。


登山口から、550メートル上がってきました。
景色も良くなってきました。

最近は雨が降っていないようで、完全にサラサラの砂地の道です。
ますます砂は深く、そして急坂になっていきます。
これぞまさしく、富士山最難関コースの登山道です。


04:45、綺麗な御来光が出ました!
ちょっと感動でした。

その御来光の瞬間の赤富士です。
前方には、お二人の登山者さんが居りますが、
先ほどから私と抜きつ抜かれつです。

日の出が終わると気温はみるみるうちに上昇。
暑くなってきましたので、こうなると夜明け前のほうが
歩きやすかったかも。
どこまでもどこまでも続く厚く積もった砂の道には
気が遠くなりそうです。

景色は抜群なのですが、かえってコレが御殿場口ルートの欠点です。
頂上はまだ遥か彼方ですが、次の休憩の目安の休業小屋も
標高差だけでも軽く400メートルは有りそうです。

06:19、 新6合目の休業小屋に、ようやくたどり着きました。
ここまで必死になってペースアップして登ってきました。


外界は今日も暑いのでしょう。 雲海が凄いです。
頂上を見上げると、まだ全然です。
真剣に考えてしまうと、登るのが嫌になりますから敢えて考えません。。


幾らか砂地は浅くなってはきましたが、苦しい登りは続きます。
07:12、 6合目に着きました。
ようやく宝永山の高さまで登って来ました、良い景色です!!


ひたすら辛抱の登りで、ようやく標高3000メートル地点に来ました。
よく見ながら登っていると、見上げる岩がまるで天狗の顔に見えます!
私命名 = { 天狗岩 } とします。

雲海は、ますます深くなっています。
下界はきっと、物凄い暑さなのでしょう。


08:13、 7合目の、わらじ館さんにたどり着きました。
ここへの到着予定時刻はオーバー、思ったようには登れませんでした。
腹ごしらえのために、カップ麺を注文。
色んな種類が選べて嬉しかったです、私の好きなカレー味をチョイス。
ただし、お湯を沸かして貰う時間と、お湯を注いで待つ時間が
やや長くてタイムロスでした。
それでも、美味しかったので良しとします。

昨年もそうでしたが、ここまで登って来ただけで、もうフラフラです。
たぶん空気が薄いせいだと思います。
次の山小屋の砂走館さんに着きました。

7合9勺の赤岩八合館さんを目指して登って行きます。
今日は、駅伝の練習のランナーさんが多いです。

ここまで来て、気持ちにゆとりが出てきたようです。
そんなに苦しくはありません。
赤岩八合館さんが近づいてきました。


09:21、 赤岩八合館さんに着きました。
ここが最後の山小屋ですから小休止しました。
今日は、イワツメクサが目立ちました。

8合目を過ぎると、ここが富士山最難関の頂上直下の
絶壁のジグザグ道を登らなくてはなりません。

何度も立ち止まってあえぎながら、何とか御殿場口頂上ゴールの
鳥居が見えてきました。

11:15、 頂上に到着しました。
8時間23分も掛かってしまいました。
これまた予定時刻をオーバー。
気温は下がってくれて、16℃でした。

頂上に着いたのは良いのですが、疲労感が半端ではありません。
到着時間が遅れたせいもあって、
お鉢巡り一周は諦めて、吉田口・須走口頂上を目指します。

11:50、頂上・扇屋さんにてランチタイム。
疲れ過ぎてしまい、一時間休ませて貰いました。


元来た道で御殿場口頂上に戻ります。
下を見ると、ダイナミックな景色でした。

お鉢をパノラマ撮影しましたが、それでも写真に入りきりません。
それほどお鉢(噴火口)は、広大なのです!


新装なった浅間大社奥宮にて初参拝をしました。
ここでしか買えない 「 銀明水 」 を買い求めました。

富士山頂郵便局の在る・・

御殿場口頂上から、13:32、下山スタートです。

頂上直下の断崖は、登るのも大変でしたが、降りていくのも大変でした。


長田尾根の石碑まで降りてくれば、ひと安心です。

そして、スパッツを装着して、「大砂走り」へと突入しました!

私はやはり今日は疲れていました。
せっかくの大砂走りなのに走れません。
多くの欧米人の人たちに簡単に抜き去られていきます。

ところが、次郎坊を過ぎた辺りの緩斜面になると
にわかに私の体力が復活しました。
ジョギングで降りて行きます。
欧米系の人たちを逆に抜き返しました。

16:12、 大石茶屋さんに到着しました。
気温は、22℃と蒸し暑いです。

大石茶屋さんには、下山した欧米系の人たちが続々と集まって来ました。
相当な人数です!!
屋外のベンチは満員状態でした。
この方達は、御殿場の米軍の海兵隊でした。
道理で並外れた体力が有るはずです。。

大石茶屋さんのオーナーさんも、焼き印押しに大忙しでした!

夕刻、海兵隊のリーダーの号令と共に、皆さんは去って行きました。
礼儀正しい人たちでした、 さすがは兵士。
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大石茶屋さんにて、一泊しました。

翌朝は天気予報どうりに、曇天&たまに雨。
二子山が、たまにしか見えていませんでした。

雨の合間に、御殿場口の駐車場付近を探査しました。
東京・千葉はラジオで猛暑(32℃位)と聞きましたので、
午後の1時過ぎまで大石茶屋さんで、ゆっくりと避暑を楽しみました。
何しろここは別天地!、20℃もありません、涼しくて快適そのものでしたから。

BOAC慰霊碑に手を合わせて、お山を降りました。

今回も紅富士の湯にて入浴。 極楽そのものです。

道の駅富士吉田にて、水汲みをしました。

頑固おやじさんは偶然ご在宅でしたので、ご挨拶をしてから
北口本宮冨士浅間神社に参拝しました。

17:15、 河口湖ICから高速に乗って、富士吉田をあとにしました。
帰宅はゆっくり帰ったので、20:45になりました。
御殿場口ルートは、何度登っても厳しい登山道です。
今回は特に道が荒れていたので、いつも以上に難儀しました。
今回はいつもよりも軽いザックに替えて、なるべく荷物を減らして登りましたが
それでも7キロの重量となってしまいました。
苦しい登山でしたが、それでも途中で見た景色は、どれも絶景でした。
マイカー規制が無いのも御殿場口の長所です。
【 本日の登山データ 】
登り標高差 = 2260 メートル
登り = 8時間23分 (休憩含む)
下り = 2時間40分
万歩計歩数 = 46400歩